サンダーズ東地区制覇
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バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)の東地区優勝を決めた群馬クレインサンダーズ。セレモニーで、選手らはボードを掲げて喜んだ=福島・宝来屋郡山総合体育館
福島―群馬 第2クオーター、群馬の野崎が鋭いカットインからシュートを決め、28点目=福島・宝来屋郡山総合体育館
B2東地区優勝が決まり、喜ぶサンダーズブースター=福島・宝来屋郡山総合体育館

 【福島=新井正人、入山亘】バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)は11日、各地で30節を行い、東地区優勝へのマジックナンバーを「1」としていた群馬クレインサンダーズは福島・宝来屋郡山総合体育館で同地区6位の福島を76-60で下し、2年ぶり3度目の優勝を決めた。試合は前半にリードを許しながら、後半地力を発揮し、粘る福島を振り切った。

 サンダーズはB2リーグの優勝と1部昇格を懸けて、東地区の王者として5月8日に開幕予定のプレーオフに挑む。

◎野崎、チーム最多19点

 試合の残り時間を示す表示が「0」になると、会場から大きな拍手が沸き上がった。2年ぶり3度目の地区優勝はアウェー福島の地で決めた。

 試合は開始直後から福島に12連続得点を許す苦しい展開だったが、流れを変えたのはセンターのブライアン・クウェリ。第2クオーター序盤にレイアップシュートを決めると、その後もアシストで攻撃陣をけん引、リバウンドでも奮闘し、チームを勢いづけた。

 試合を決定づけたのは第3クオーター、SG野崎零也の鋭いドライブだ。福島のディフェンスにスペースを見つけると鋭く切れ込み、レイアップシュートを決めた。この日はフリースロー6本も決め、外国人選手を抑えてチーム最多の19得点をたたき出した。

 2年前にサンダーズに加入した野崎。足首のけがもあり、20キロほど体重を減らしたことでドライブのスピードや切れが増し、最近は試合の流れを変える役割を期待されてきた。

 この試合でも勝利を呼び込み、野崎は「いろいろなディフェンスパターンでドライブの練習をした成果が出た。チームを勢いづけられ、地区優勝を決める試合の勝利に貢献できてうれしい」と笑顔を見せた。

 サンダーズは昨年、東地区2位でプレーオフ進出したが、新型コロナウイルス感染症の影響でシーズンは打ち切りに。前回、優勝を果たした2年前はプレーオフで敗れていた。

 今季は圧倒的な力で東地区を制したサンダーズ。プレーオフも勝負強さを発揮し、B1昇格につなげたい。(新井正人)

群馬47勝3敗 7614-2560 福島24勝27敗
16-13
24-9
22-13


◎サンダーズ東地区優勝 ファン熱狂、次は昇格

 マジックナンバー「1」で迎えた福島戦。試合前から会場のブースターは熱気に包まれた。桐生市の中学2年、末吉藍咲あいささんは「今日で地区優勝を決めてくれると信じている」と興奮した様子で話した。

 今季は新型コロナウイルス感染症の影響でリーグ戦が一時中断したり、全体練習ができず調整不足が懸念されたりとチームや関係者は振り回された。昨年11月の太田大会から全ホーム戦を観戦しているという太田市の岩田結佳さん(44)は「いつも通りの群馬のバスケットをしてほしい」と願い、コートを見つめた。

 一進一退の攻防が続いた前半は30-38とリードを許して折り返したが、チームは粘り強く攻めた。第3クオーターで24-9と勢いに乗り、そのまま試合を押し切った。

 就任以来、チームを3度目の優勝に導いた平岡富士貴ヘッドコーチ(HC)と同年代で、中学時代から競い合ってきた、市立前橋高女子バスケットボール部で指導する平田剛久監督(46)は「平岡コーチは戦術の中で選手の特長を最大限に生かすのにたけている。今回もその手腕が光った」と絶賛した。

 37歳でベテランの小淵雅選手は今季、故障などで出場時間が限られた時期も、精神的支柱としてチームを支えた。太田工業高で小淵選手を指導した中山義則教諭(53)は「小淵はバスケ界の『キンズカズ』。当時からとにかく信念がぶれず、チームメートの信頼も厚かった。年齢に負けずプレーする姿に自分も勇気づけられる」と目を細めた。

 チームは5月、B2王座と1部昇格を懸けたプレーオフに出場する予定。県バスケットボール協会の蛭間貞夫会長(75)は「昇格に向けて頑張っている姿は県民に誇りと勇気を与えてくれる。サンダーズの地区優勝やプレーオフ進出を機に、地元のプロスポーツがより盛り上がればうれしい」と喜んだ。
(まとめ 飯島礼)

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